硬貨を紙幣に変える逆両替：銀行以外で可能な場所は？
現代はデジタル決済が増えているものの、まだ現金払いが必要な場面は少なくありません。そうした時、財布が小銭でいっぱいになってしまうことも。これらの小銭を紙幣に変えることができれば便利ですよね。この記事では、硬貨を紙幣に変えることができる場所を紹介します。
目次
両替と硬貨の紙幣化
このセクションでは、「両替」と「逆両替」という用語について解説します。
両替とは、ある額面の通貨を異なる額面の通貨と交換する行為です。
例として、1万円の紙幣を千円の紙幣10枚に換えることがこれに該当します。
逆両替は、文字通り両替の逆を指し、例えば千円の紙幣10枚を1万円の紙幣に換える行為を指します。
この逆両替は一般にはあまり耳にしない用語ですが、銀行などの金融機関ではよく用いられています。
銀行の窓口でこの逆両替を依頼すると、小額の紙幣や硬貨をより大きな額面の通貨に交換してもらえることがあります。
硬貨を紙幣に変える場所は？
金融機関での逆両替
銀行ではどうなんでしょう？
金融機関での両替を考える際、一般的には銀行が思い浮かびます。通貨の小額単位から大額単位への変換（逆両替）も、同様に銀行で行うことができます。
この両替サービスは銀行の窓口で提供されていますが、銀行の方針によっては、特定の条件下では手数料が発生することがあります。例えば、銀行口座を持っていない場合や、口座を持っていても両替する通貨量が多い場合です。
過去には、自分の口座に小額単位の通貨を預けて、大額単位で引き出すことで、手数料なしで変換が可能でした。しかし現在、多くの銀行では大量の小額通貨の預金に手数料がかかるようになっています。
また、銀行に設置されているATMで小額通貨を預ける場合も、処理できる通貨の枚数には制限があることを留意する必要があります。
郵便局やゆうちょ銀行での逆両替は？
郵便局やゆうちょ銀行にあるATMは、硬貨を直接預ける機能を備えており、この方法で預けた後に紙幣として引き出すことが可能です。これにより、実質的な逆両替が行えます。
過去には、これらのATMを週末や祝日にも手数料なしで利用できました。しかし、2022年1月17日を境に、これらのATMでの硬貨の預け入れに際しては手数料が発生するように変更されました。この変更により、逆両替の際の手数料が必要となっています。
金融機関以外での逆両替はどうよ？
自動販売機での逆両替の可能性
都市部に多く見られる自動販売機では、硬貨の交換作業が可能でしょうか？
たとえば、120円の飲料を購入しようとして10円硬貨12枚を投入し、その後購入をキャンセルして返金ボタンを押した場合、以前なら100円硬貨1枚と10円硬貨2枚が戻ってきていたことがあります。これは一種の逆両替と見なすことができます。
しかし、最近では偽造硬貨の使用や自動販売機への不正行為を防ぐために、投入された硬貨はキャンセル時に元の形で返却されるよう設計が変更されています。これにより、自動販売機を通じた逆両替は難しくなっているようです。
セルフサービスレジでの硬貨から紙幣への変換
コンビニエンスストアやスーパーマーケットのセルフサービスレジにおいて、硬貨から紙幣への変換が可能です。これらのレジでは、さまざまな種類の硬貨を紙幣に変換することができます。
金融機関で硬貨の預金に手数料が課せられるようになったため、多くの人々が大量の硬貨を紙幣に変換する目的でセルフサービスレジを利用しています。
一部の顧客は、支払いの額や不足金額を確認せずに、手元にあるすべての硬貨を投入することがあります。
しかし、大量の硬貨を投入すると、レジの硬貨収容容量を超え、機械の詰まりやその他の問題を引き起こす可能性があります。
鉄道券売機における硬貨からICカードへのチャージ
交通系ICカードを使用する人々は、鉄道の券売機を利用してICカードへのチャージを行うことで、実質的な硬貨から電子マネーへの変換を行うことができます。これらの券売機には、硬貨から紙幣への直接的な交換機能は備わっていませんが、プリペイドカードへのチャージを通じて同様の効果を得ることが可能です。
券売機で利用できる硬貨は10円から500円までで、1円や5円の硬貨は使用できません。また、同一額面の硬貨は最大20枚まで利用できます。
対応するICカードには、Suica、PASMO、ICOCAなどがあります。たとえば、ICカードに2000円をチャージする場合、10円硬貨20枚、50円硬貨20枚、100円硬貨8枚などの組み合わせで硬貨を投入することで、ICカードへのチャージと硬貨の量を減らすことができます。
パチンコ店内の逆両替の可能性は？
パチンコ店には通常、通貨交換機が設けられていますが、通貨の大額から小額への交換サービスは提供されていません。店内の交換機にはこの種の機能が備わっておらず、カウンターでもこの種の交換リクエストは通常受け付けられません。
過去には、交換機での通貨の大額から小額への交換が可能であったことがありますが、偽造硬貨などの犯罪を防止する措置として、現在はこのサービスは提供されていないようです。
アーケードゲームセンターにおける小銭から紙幣への交換
かつては、アーケードゲームセンターにて100円玉が必要なゲーム機器のために、50円や10円の小銭を紙幣に交換できる両替機の設置が見られました。しかし、偽造硬貨の使用防止や金融機関における硬貨の預け入れ手数料導入の影響で、現在はこの種の両替機の設置が減少傾向にあります。
本稿では、「銀行以外で逆両替ができる場所は存在するか？」というテーマに沿って情報を提供しました。
コメントフォーム