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2023/6/10 追記:比較検討したウォーターサーバー
結論をお急ぎの方はこちら。
え?!水道水、飲むの不安になったんですけど・・・
2〜3年前から沖縄県に住んでいます。近くのスーパーに行くと特設会場で、ウォーターサーバーの展示販売しているのに気が付きました。一週間くらいで別のウォーターサーバーの販社に代わり、何社もやってくるようです。最初のうちは自分の問題とは考えていないので、殆ど無関心で、色々な種類のウォーターサーバーがあるなくらいにしか捉えていませんでした。
そんなある日、くだんのとあるメーカーのウォーターサーバー展示販売特設会場でメインに展示されている浄水型ウォーターサーバーの謳い文句がふと目に入った。
「PFOS、PFOAも除去」
「PFOS、PFOA?」 何だそれ?
「除去?」 除去しないとどうなるの?
浄水型ウォーターサーバーって水道水を使用するタイプのウォーターサーバーだよね?
ってことは、水道水に何やら除去した方が良い成分が混入してるってこと?
本来であれば、説明員がいるので、説明してもらうのが良いのでしょうが、こちらの知識が大いに不足している場合は本当に知りたい事を聞きだせないと思われます。
で、早速調べてみました。
まずは沖縄県の水事情から。
沖縄県の水についてはこちら。
上記記事と参考文献を読み、自分なりにまとめたのがこちら。
- PFOS、PFOAは有機フッ素化合物の一種で、他にもPFHxSやGenXなど、多くの化学物質を含む人工化学物質群をPFAS(ペルフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル化合物)と呼んでいる。
- PFASは私たちが日常生活で使用している電化製品、衣類、備品に含まれている。代表例としては、撥水性のあるスプレーや泡消火剤、また半導体におけるエッチング処理のところ等で使用。
- 現在はPFASの人体への様々な毒性が明らかになり、世界中で急速に規制範囲が広がっている。
- 工場排気や消火剤、産廃処理等から土壌、地下水、公共用水、水道水等に汚染が広がっていると考えられ、順次日本でも暫定基準や分析・処理法の開発を進めている。
この記事によれば、対策はされていると理解はできますが、安心・安全と腑に落ちて納得できるかと言われると、素直に認められない自分がいました。(厄介な奴だよ、自分は。)
環境省「国内等の動向について(PFOS)」
厚労省「「水質基準に関する省令の一部改正等について」の留意事項について」
今回色々調べていると、米軍基地が水道浄水場に近接している沖縄県だけの話では無く、日本全国と言うか全世界的に問題視されていることを知る事ができました。
例えば
なんだか、水道水を直接飲むのが不安になってきました。(知らなければ、気にせずにいられたのに。でも知れて良かったとも。)
不安を煽るわけではありません。でも、あなたも気になってしまったら、この先に書いた私なりの対策を読んでくれたら嬉しいです。
まずは知ろう、飲み水の状態
納得がいかないのなら、まずは飲み水の状態を知る事から始めるしかないでしょう。
ですが、PFASは2〜3年くらい前から急激に注目されてきたものですから、市販の試験キット程度で安易に検査できるものでは無いようです。
PFAS 飲料水テストキット
Amazonで見つけたのはこちら。めっちゃ面倒で金額も高いです。
- キットを購入
- 届いた容器に対象の水を封入し、送付
- 検査の結果が出たと言うメールを待つ
- 検査結果をダウンロード
PFOS、PFOAを始めとし、全12種類のPFASの検査結果を得られるそうです。
検査機関にサンプルの水が到着してから2〜3週間程度で結果が出るそうです。
8万円以上します。なので断念しました。
厚生労働省の水質検査機関
厚生労働省が定めた水道法第20条第3項の規定に基づき、厚生労働省に登録されている水質検査機関(令和5年1月1日現在、205機関)は以下のリンクの資料に掲載されています。
「検査の依頼は、近くの検査機関にお問い合わせください」との事です。
問い合わせはしていません。
個人での検査依頼に応じてくれるのか? どの程度の手間と費用が必要なのか?
そこまでする必要があるとも思えないんだけど、不安が無いとは言えません。
PFASは検査できないけど
と言うわけで、Amazonを検索し、手に入れたのがこちら。
1つの試験ピースで14項目の検査ができると言う飲料水試験キットです。我が家に到着したので、水道蛇口直接の水を検査してみました。
1. 試験ピースを水に5秒間浸す。
2. 取り出し、30秒間待ち。
3. 試験ピースを試験ピース容器上のカラーチャートと比較。
検査項目 | カラーチャート段階 | 蛇口直接 |
Lead 鉛 | 0〜5 | 0 |
Copper 銅 | 0〜5 | 0 |
Iron 鉄 | 0〜7 | 0 |
Cheromlum/Cr(VI) クロム | 0〜6 | 0 |
Sulfite 亜硫酸塩 | 0〜6 | 0 |
Free chlorine 遊離残留塩素 | 0〜6 | 2 |
Bromine 臭素 | 0〜5 | 0 |
Nitrate 硝酸塩 | 0〜6 | 0 |
Nitrite 亜硝酸塩 | 0〜6 | 0 |
Mercury 水銀 | 0〜6 | 0 |
Fluoride フッ化物 | 0〜4 | 0 |
Hardness 硬度 | 0〜5 | 4 |
pH 水素イオン濃度(ペーハー) | 0〜4 | 1 ペーハー値 6.8 |
Total alkalinity 総アルカリ度 | 0〜5 | 2 |
何だか良くなさそうな項目は未検出に近いカラーチャートのレベルでした。弱酸性で硬水とまで言わないまでも硬めの水道水かと思われます。
知識不足でフッ化物とフッ素化合物との違いが判らず、購入してからフッ化物とフッ素化合物の違いを知りました。結論はこの試験キットでは残念ながらPFASは検査できないことがわかりました。
個人でできる対策は?
粒状活性炭を使用すれば、PFOS、PFOAは低減可能とされている記事を見つけました。
以下は上記より抜粋引用
Current options for drinking water treatment technologies to remove PFAS include granular activated carbon, ion exchange and reverse osmosis. Of these, granular activated carbon, or GAC, is the most common, with many water treatment facilities already using it to remove other contaminants.
PFASを除去するための飲料水処理技術の現在の選択肢には、粒状活性炭、イオン交換、逆浸透膜などがあります。これらのうち、粒状活性炭(GAC)が最も一般的で、多くの水処理施設ではすでに他の汚染物質を除去するために使用されています。
— 中略 —
Reverse osmosis is the most effective technology, but it is also the most expensive. Ion exchange is a newer technology for PFAS removal, with a limited number of current installations.
逆浸透膜は最も効果的な技術ですが、最も高価な技術でもあります。イオン交換はPFAS除去のための新しい技術で、現在の設置数は限られています。
このレポートによると、粒状活性炭、イオン交換、逆浸透膜などのフィルターが推奨されています。
まずは粒状活性炭で浄水
蛇口に取り付け可能な浄水器を検討したのですが、どうやら特殊な蛇口の様で専用の工具が無いと、どの様なタイプの浄水器でも取り付け不可な蛇口と判明しました。
で、手に入れたのが、こちら。
水槽に使う濾過器の詰め替え用活性炭です。これをストッキングに適量詰めて蛇口に縛り付けてみました。
検査項目 | カラーチャート段階 | ストッキング活性炭 |
Free chlorine 遊離残留塩素 | 0〜6 | 1 |
Fluoride フッ化物 | 0〜4 | 0 |
Hardness 硬度 | 0〜5 | 3 |
pH 水素イオン濃度(ペーハー) | 0〜4 | 2 ペーハー値 7.2 |
Total alkalinity 総アルカリ度 | 0〜5 | 3 |
遊離残留塩素が2→1、硬度が4→3、ペーハーが1→2(6.8→7.2)と変化しました。
弱酸性だったのが弱アルカリ性に、硬度もちょっとだけ軟くなっています。塩素も除去出来ていると思われ、これで洗い物した時の手荒れも軽減するでしょう。
蛇口から温水も出る場合は注意が必要です。温水の温度が高いと活性炭で吸着できた不純物が溶けて流れ出てしまうこともあるようです。
こちらのページの記事を参照しました。
浄水ポット!
次に手軽に出来るのは浄水ポット。
今回はPFASの事で浄水をどうするか検討していたのですが、以前に遊離残留塩素が気になって浄水ポットを購入していたのがこちらです。
DAFI ダフィ 浄水ポット ポット型 浄水器 浄水部容量:2.0L(全容量:4.0L) オメガ
上記はAmazonでは「在庫切れ」且つ「入荷予定無し」だそうですので、代わりに下記のものを紹介します。
ダフィ 浄水ポット ポット型 浄水器 浄水部容量1.5L(全容量3.0L) アストラ
Dafiの公式サイトはこちら。
濾過材は活性炭、イオン交換樹脂
検査項目 | カラーチャート段階 | ストッキング活性炭 + 浄水ポット |
Free chlorine 遊離残留塩素 | 0〜6 | 0 |
Fluoride フッ化物 | 0〜4 | 0 |
Hardness 硬度 | 0〜5 | 1 |
pH 水素イオン濃度(ペーハー) | 0〜4 | 2 ペーハー値 7.2 |
Total alkalinity 総アルカリ度 | 0〜5 | 3 |
遊離残留塩素が2→0、硬度が4→1、ペーハーが1→2(6.8→7.2)と変化しました。
塩素がかなり除去されています。硬度もほぼ軟水になっています。
ただし、浄水は長時間置くと細菌が繁殖する恐れがありますので、違う不安が発生することになりかねません。
そう言う訳で、ウォーターサーバーと言う選択肢
ウォーターサーバーはボトルタイプ、浄水タイプとあります。浄水タイプも水道直結型とかもあります。ウォーターサーバー供給元の選択肢も多いです。またうたい文句も微妙にそれぞれポイントが違っているので、何も知らないとどれを選択したら良いのか全くわかりません。
ボトルタイプの場合は残量の心配をする必要があるので、その必要が無い、浄水型ウォーターサーバーにターゲットを絞りました。比較候補は3つありました。
比較検討の過程はまた次の機会とし、結論から申しますと今回選択したのは「LOCCA」のショートタイプとしました。
水道水を入れるだけで安心・安全・おいしいお水が使い放題!!
【特徴1】どれだけ飲んでも毎月定額
定額料金以外の料金は一切不要。おいしいお水が使い放題!
【特徴2】残量の心配不要
今月使いすぎちゃったな・・・なんて残量の心配はいりません。
水道水を入れるだけで冷水も温水もすぐに作れます。
【特徴3】ボトルの置き場にもう困らない!
水道水を入れるだけだからボトルはなし。
重たいボトルの交換もないなんて嬉しすぎる♪♪
高性能のカートリッジが圧倒的なろ過能力を発揮します。
水道水にもともと含まれているミネラルはそのままで
15種の不純物を除去してくれるから安心してたくさん使えます^^
濾過材は活性炭。
検査項目 | カラーチャート段階 | ストッキング活性炭 + ウォーターサーバー |
Free chlorine 遊離残留塩素 | 0〜6 | 0 |
Fluoride フッ化物 | 0〜4 | 0 |
Hardness 硬度 | 0〜5 | 1 |
pH 水素イオン濃度(ペーハー) | 0〜4 | 2 ペーハー値 7.2 |
Total alkalinity 総アルカリ度 | 0〜5 | 3 |
遊離残留塩素が2→0、硬度が4→1、ペーハーが1→2(6.8→7.2)と変化しました。
塩素がかなり除去されています。硬度もほぼ軟水になっています。
ウォーターポットと然程変わらないです。
個人でできた対策
と言うことで、私が採った対策は
ストッキング活性炭+浄水ウォーターサーバー
となりました。
PFOS、PFOAが除去されると思われるが、残念ながら確認ができないです。
注意事項として運用面でストッキング活性炭の活性炭はマメに交換することです。
比較検討したウォーターサーバー
比較検討したウォーターサーバーは実際にレンタルしたLOCCAを含めて3機種です。
水道直結型なので、給水の手間が要らないのですが、諸般の事情により直結工事が許可されないところでしたので脱落しました。
ミニタイプが無いのもマイナスです。
サイズ的にはこちらが第一候補でしたが、タンクサイズが小さく、うちの使用量だと2回/日の給水になるので脱落しました。
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